車いすQ&A

「お隣のおばあちゃん、病気の後遺症で車いすを使うことになったそうだけど、手続きとか大変みたい。 うちのおじいちゃんも高齢だし、万一に備えるための知識も必要だわ。」

ご近所でのできごとをきっかけに、介護の知識や準備の必然性を感じたA子さんご夫婦。 二人とも今まで介護に無関心だったため、何から始めればよいのかわかりません。そんな時「近くに車いすが並んでるお店があったよ。」という子どもの話を聞き、さっそく休日に訪れることにしました。

初めて訪れた介護用品のお店。 来店した経緯や、車いすがすぐに必要ではないこと伝えると、店員さんは笑顔で「疑問・質問にお答えしますよ。 介護用品はいろいろありますが、今日は車いすを見ましょう。」と車いすのコーナーに案内してくれました。

車いすが必要になったらどうすればいいですか?

まずはお近くの介護用品を扱う専門店へ。 お店によってはデモ機の用意もあります。また、ケアマネジャーなど、専門の担当者に相談するのもいいでしょう。

お近くの専門店がご不明な場合はこちらまで

株式会社ミキ受注管理センター TEL:0568-66-6333

A子さんが訪れたお店にもさまざまな種類のデモ機が並び、プライスカードには「販売」「レンタル」という記載が・・・。 店員さんに尋ねると
「高齢者は介護保険制度を使ってのレンタルや、障がいの度合いによっては補装具費の支給制度の対象となる場合もあります。 制度ごと、地域ごとに異なる部分もありますから、実際に必要になった時にご来店いただくか、自治体の担当部署に聞いてください。」
「制度が利用できればありがたいわね。 必要になった時に改めて聞いてみましょう。」とA子さん。 今度は車いす全体を観察し始めました。

「 車いすは機種によって車輪の数もサイズも異なるのね。」

車輪のサイズがいろいろあるのはどうしてですか?

車輪のサイズがいろいろあるのはどうしてですか?

一般的に自走車は22インチ、介助車は16インチを使用していますが、自走車の車輪のサイズは車いすの座高によって変わります。大きい車輪は段差が越えやすく、小さい車輪は車体が短く軽くなるので、自動車などへの積み込みが容易です。

「自走車は利用者本人が動かすのね。 乗ってみてもいいですか?」と店員さんに許可を得たA子さん。

際に操作してみると、利用者の視点がよくわかりました。

「この車いす、私にはちょっと大きいみたい。」

車いすのサイズは、利用者に合わせるものですか?

座幅が広すぎると座位が崩れたり、脇が広がるため、車いすの操作がしづらくなりします。一般的な座幅の目安は、利用者のお尻の幅+3~5㎝ぐらい。 MiKiには身体状況の変化に合わせて座幅を調整できるタイプもあります。

「座幅にも人それぞれ程よいサイズがあるのね。 あら、アームが跳ね上がったり、 足を置く場所が開いたり閉じたりするわ。」

アームサポートが跳ね上がるのはどうしてですか?

アームサポートが跳ね上がるのはどうしてですか?

アームサポートが跳ね上がることで車いすからベッドなどへの移乗が楽になり、介助者の負担軽減につながります。

フットサポートが動いたり、取り外しができるものがあるのはなぜですか?

フットサポートが動いたり、取り外しができるものがあるのはなぜですか?

フットサポートの角度調整(エレベーティング機能)は、利用者の膝の可動域に合わせるために使います。 開閉・取り外し(スイングアウト機能)は、車いすをベッドなどの移乗先により近づけるための機能です。 フットサポートを取り外せば介助者の足場が広くなり、腰の負担軽減につながります。

「お世話をする人のことも考えられているのね。
でも、車いすは自動車で遠出する場合はどうすればいいの?」

自動車に車いすを載せる場合、気をつけることは?

自動車に車いすを載せる場合、気をつけることは?

利用者の身体状態にもよりますが、自動車に積み込む際の負担が少ないのは軽量タイプ。トランクに入れる場合は、カタログで製品寸法や折りたたみ寸法を確認しておきます。デモ機で重さなどを確認できる場合もあるため、購入予定のお店に相談しましょう。

「軽いと楽だけど、利用者の快適性も大事だから、よく考えて選ばなきゃ。」

飛行機で旅行に行く場合、機内に車いすで入れますか?

飛行機で旅行に行く場合、機内に車いすで入れますか?

ご自身の車いすは手荷物扱いになり、空港に用意されている搭乗用の車いすに乗り替えるのが一般的です。 ただし、電動車いすやガスダンパー(SKT-5、SKT-6、MFF-50)を使用した車いすの場合は、事前に航空会社か旅行代理店に搭乗の可否を問い合わせましょう。

「飛行機での旅行にも持って行けるのね。 車いすで遠くへ旅行へ行けるなんて、楽しみじゃない。」

A子さんはお店の連絡先も確認し、カタログももらってきました。「 これで、おじいちゃんも安心ね。」
車いすについて、かなり知識が増えたA子さんですが、介護はケースバイケース。 まずは専門家に相談しましょう。

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